日本茶が着色されていた??混ぜ物もあった??

明治17年に静岡県茶業取締所が設置され、 輸出用の日本茶に他の植物などの葉や茎を混ぜたり、 粗悪な茶を製造することを禁止してきました。 着色については・・・ 茶製造の時点では禁止していましたが、 輸出用の「仕上げ過程」では、輸出当初から外国商で中…

輸出茶ラベル「蘭字」を読む 「サン・ドライド」という日本茶とは?

「サン・ドライド」という日本茶とは? 明治、大正、昭和の日本茶の輸出茶ラベル「蘭字」を読むと、 Sun Dried(サン・ドライド) というお茶の種類があったことがわかります。 そのまま直訳すると、日干し(番茶)のことかな?と思ってしまうかもしれません…

蘭字(輸出茶ラベル)から読む日本茶の輸出

「発見された蘭字から読み取る茶の輸出の変遷~富士製茶会社を中心に~」 菊川レンガ倉庫で2017/5/27に蘭字の講演会がございました。 輸出茶用のラベル「蘭字」と言えば、皆さんが今まで目にしていたものは、明治、大正、昭和初期、つまり戦前のラベルが中心…

台湾の輸出茶ラベル(蘭字)調査のご報告

台湾に残された輸出茶ラベル「蘭字」を調査に行ってきました。 月刊『茶』に寄稿させていただきましたので、ブログにもご紹介しておきます。 原稿にも書きましたが、台湾の茶博物館では、動画投影による効果的な展示が多く、製茶機械なども動いているところ…

日本の「みどり茶」~明治時代、アメリカ人はミルクや砂糖を入れて飲んでいた?

明治時代、主にアメリカに輸出されていた「緑茶(みどりちゃ)」、 そして「紅茶(べにちゃ)」と、 ロシア向けの「磚茶(かわらちゃ)」について、 保田安政という方が書いた、読みやすい商学のテキスト『商人百夜草 : 家庭教育. 下』このように記されてい…

日本の紅茶製造のはじまり ~静岡では中国式が採用された

明治初期、日本が紅茶の製造を始めたとき、政府は「中国式」を最初に採用し、すぐに「インド式」に変えました。 この中国式とインド式というのは「どう違うのでしょうか?」という疑問が残ります。 資料からわかる範囲では、 中国式は、明治7年に政府が発行…

輸出茶ラベル「蘭字」を読もう! ~日本茶のランクについて

輸出茶ラベル「蘭字」を見ていると、 Fine、Choiceなど・・・ 等級を示す文字が書いてありますよね。 はたして、どれが一番良いお茶を示すのでしょうか。 明治時代、京都の平民 田中清左衛門という人が書き残してくれた『茶製家必携製茶緊要方法録』(p12)…

戦時下の日本茶の製法について~ロンドンのティーマンの味覚を落とした統制

戦時下の日本茶の製法について、資料を見つけたのでご紹介します。 前段として・・・ 終戦後、昭和27年に海外視察に行った茶業者の報告書のお話から最初に。 (写真:「日本茶市場としての北阿弗利加事情」日本茶輸出組合、昭和27年) 日本紅茶株式会社柚原…

「黒製」と「青製」があった静岡茶

静岡のお茶が近代になり、輸出に向けて製法が固定されていく前、 明治以前は、どのような茶が作らていたのでしょうか?『茶業五十年』『静岡県再製茶業組合略史』『静岡県再製茶業史』などに、 「黒製」の静岡茶の製法について記載があります。 江戸時代の天…

静岡のお茶のもてなし方が変わった日 ~江戸人の影響で急須を使うようになった話~

維新の際、旧旗本の人々を静岡に移した時の 勝海舟による~静岡の茶文化の話~に目が留まりました。 海舟の談話集『氷川清話』「兵站の記録」の中で、語られています。 「一万二千戸よりほかにない静岡へ一時に八万人も入り込むものだから、」とあり、当時、…

輸出茶ラベル「蘭字」を読み解く 「アイノ茶」の語源

アイノ茶の語源は、これか?と思われるお話し・・・・ 幕末から日本茶の海外輸出が始まり、輸出向けに仕上げ加工の手法の違いで、主に3種類のお茶がありました。①篭(バスケット)を用いて火入れ乾燥するバスケットファイヤード=篭茶 ②釜(パン)を用いて…